破傷風は全世界で見られる疾患で、世界では毎年約50万人が命を落としていると言われています。原因は破傷風菌という土の中に存在する菌です。傷口から菌が入り込んで感染を起こし、様々な神経に作用し多彩な症状を呈します(口が開きにくい、顎が疲れる、歩行障害、排尿障害、排便障害、後弓反張といって全身の筋肉が硬直し体を弓のように反らせる、呼吸できない、死亡するなど)。
破傷風はワクチンで予防することが可能です。
破傷風ワクチンは小児期に摂取するワクチン(DPT3種混合ワクチンやDT 2種混合ワクチン)にも含まれています。これらのワクチンを接種された方は20代前半まで(約10年間)は免疫がありますが、その後は免疫が低下しますので追加の予防接種が必要となります。
小児期に破傷風ワクチンを接種したことのない方は3回、接種歴のある方は1回の接種が必要です。接種後は約10年間、免疫が維持されると考えられています。
庭仕事、畑仕事、登山、土遊びなどの際に土で怪我をしたり、動物に噛まれたり、古釘や切り株を踏んだりした際に、破傷風菌は傷口から侵入します。舗装道路の少ない発展途上国では発症頻度が特に高く、こうした国に旅行される方もリスクにさらされることになります。
志木ファミリークリニックでは破傷風ワクチンの接種を行っております。免疫がきれる20代後半以降の方で、特に上記のようなリスクに心当たりのある方には接種をお勧めしております。
志木、新座、朝霞、富士見、三芳、和光の近隣にお住まいの方で破傷風ワクチン接種をご希望の方は志木ファミリークリニックまでご相談下さい。
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