当院は完全予約制です。ご予約はお電話(048-487-7681)にて承っております。
発熱外来はオンライン診療のみとなっております(詳細はこちら)。

ダイエット外来

メディカル・ダイエットは、病院でのみ行うことのできる医学的効果の証明されたダイエット法(抗肥満治療)です。

当院ではサノレックス(食欲抑制薬)、GLP-1受容体作動薬(ビクトーザ、オゼンピック)、マイクロダイエット(安全なダイエットを支えるダイエット食)などを使用したダイエット法を指導しています。

BMI35以上の場合、保険診療でのサノレックスを処方可能なため、保険診療をお勧めしています(但し基礎疾患によっては使用できないこともありますので医師の診察の上、適応を判断しています)。保険診療では、血液検査や睡眠時無呼吸検査などを行い、肥満に関連する病気の診断・治療も進めます。BMI35未満の方には自費診療をお勧めしています。

サノレックスとは

  • サノレックスは(1)摂食中枢の抑制(2)満腹中枢の亢進、という2つの機序により食欲を減らすお薬です。
  • 高度の肥満(BMI35以上、例えば身長160cmなら約90kg以上)の方には保険適応があります。
サノレックス

用法・用量

  • 内服量は1日1~3錠です。できる限り最小有効量を用います。
    • 1錠/日の場合:昼食前1錠
    • 2錠/日の場合:朝食前1錠+昼食前1錠
    • 3錠/日の場合:朝食前1錠+昼食前2錠
  • 睡眠障害の起こす可能性があるため夕方以降は内服してはいけません。
  • 投与期間はできる限り短期間とし、3ヶ月を限度とします。数ヶ月の休薬期間をおけば再度3ヶ月程度まで使用可能です。ただし3ヶ月目以降はBMI35以上であっても自費診療となります。
  • 1ヶ月以内に効果がない場合は中止します。

副作用

比較的よくある副作用(5%以上)は口の乾きと便秘です。稀ですが、重大な副作用として依存性と肺高血圧症があります。

禁忌

以下に該当する方はサノレックスを使用できません。

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 緑内障の患者[眼内圧が上昇するおそれがある。]
  3. 重症の心障害のある患者[症状が悪化するおそれがある 。 ]
  4. 重症の膵障害のある患者[インスリン分泌抑制作用を有する。]
  5. 重症の腎・肝障害のある患者[代謝又は排泄が遅延する恐れがある。]
  6. 重症高血圧の患者[カテコラミンの昇圧作用を増強する。]
  7. 脳血管障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
  8. 不安・抑うつ・異常興奮状態の患者及び統合失調症などの精神障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
  9. 薬物・アルコール乱用歴のある患者[このような患者では一般に依存性、乱用が起こりやすいと考えられる。]
  10. MAO阻害剤投与中又は投与中止後2週間以内の患者
  11. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
  12. 小児

GLP-1受容体作動薬とは(オゼンピック、ビクトーザ)

GLP-1受容体作動薬(アナログ製剤)は糖尿病の治療薬として開発されました。血糖値を下げるのみならず、体重減少効果もあることがわかっています。海外では糖尿病ではない方の肥満治療薬としても使用されています。(日本の保険診療では2020年現在、糖尿病治療目的でのみ使用が認められています)。

GLP-1ダイエットとはこのGLP-1受容体作動薬を使用するダイエット法です。巷間「やせるホルモン」と呼ばれていることもあります。

代表的な製品であるオゼンピック、ビクトーザには血糖値を下げる作用に加え、食欲を抑える作用もあるためダイエット薬としても使用されています。アメリカでは体重管理治療薬として承認されていますが、日本ではダイエット目的では保険承認されていません(糖尿病治療目的で保険承認されています)。

糖尿病の診断のついているの場合には保険で処方可能です。糖尿病ではないけれどもダイエット薬として使用したい方のご相談にも乗っております。注射薬のため、注射器の扱い方の説明や副作用対策に注意が必要となります。

用法・用量

ビクトーザとオゼンピックのどちらも体重減少効果を期待できる点は同じですが、使用方法が大きく違います。

ビクトーザオゼンピック
注射頻度毎日週1回
注射器の取扱毎回、針の着脱が必要
1本使い切ったら廃棄
投与量の設定が必要
針の着脱不要
1回ごとに使い切て
投与量の設定不要
薬の種類(剤形)1種類のみ3種類(0.25mg、0.5mg、1.0mg)あり

オゼンピックの用法・用量

保険診療でオゼンピックをする場合、最初の4週間は0.25mgを使用、次に0.5mgに増量して維持、0.5mgを4週間以上試しても血糖値の十分な改善がない場合、1.0mgに増量します。自費診療では上記のような制約はありませんが、原則としては保険診療に準じた使用法をおすすめします。

ビクトーザの用法・用量

  • 1日1回朝又は夕に自分で注射します。可能な限り毎日同じ時刻に投与します。
  • 少ない用量(0.3mg)から開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量します。
  • 糖尿病治療目的の場合は、0.9mgを維持用量とし、最大1.8mgまで増量可能です。
  • 副作用(主に胃腸障害)が強い場合は、減量します。減量しても症状が持続する場合は休薬することもあります。
  • 1~2日間の減量又は休薬で症状が消失すれば、減量前又は休薬前の用量の投与を再開可能です。

副作用

  • 重大な副作用に低血糖、膵炎、腸閉塞があります。

禁忌および特別な注意が必要な場合

以下にあてはまる患者さんは使用できません(使用禁忌)。

  • 本剤の成分に過敏症の既往歴のある方
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病患者[インスリン製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない。]
  • 重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリン製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない。]

以下にあてはまる患者さんも特別な注意が必要となるため、当院ではダイエット目的では処方していません。

  • 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者
  • 膵炎の既往歴のある患者
  • 糖尿病胃不全麻痺、炎症性腸疾患等の胃腸障害のある患者
  • 低血糖を起こすおそれがある以下の患者又は状態
    • 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
    • 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
    • 激しい筋肉運動
    • 過度のアルコール摂取者
  • 妊娠中・授乳中・妊娠の可能性のある方
  • 小児
  • 高齢者

当院のGLP-1ダイエットの特徴

  • 保険診療でのダイエット外来も行っています。単にお薬を販売するだけではなく、必要に応じて内科の検査・治療や精神療法なども含めた総合的な対応が可能です。
  • 日本の厚労省で認可された国内正規品だけを扱っています(自費診療のクリニックの中には、メーカ不明であったり単位数不明なGLP-1製剤を使用するところもあるようです)。
  • 安価なお薬ではありませんが、治療を継続しやすい価格設定をしております。価格の詳細は下記のページをくさださい。

マイクロダイエットとは

マイクロダイエットは病院での減量指導に使用されるダイエット効果の証明された食品です。詳細は以下の記事をご覧下さい。

睡眠時無呼吸症群とは

睡眠時無呼吸症候群は「睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間あたり5回以上ある状態」です。肥満と関連が深く、生命の危険もある危険な状態です。睡眠中の出来事のため検査しないと自分では絶対にわかりませんので、疑わしい方には検査をお勧めしています。

ダイエット外来の費用

ダイエット外来は保険診療で行う場合と自費診療で行う場合があり、それぞれ料金が異なります。自費診療の費用は、以下のページの価格表をご参照ください。

連絡先

志木ファミリークリニックでは、オゼンピック、ビクトーザ、サノレックス、マイクロダイエットなどを活用したダイエット外来を行っています。ご希望の方はお電話(048-487-7681)にてご予約下さい。

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