インフルエンザワクチンのよくある質問(FAQ)

インフルエンザワクチンについてよくある質問と回答をまとめてみました。

インフルエンザはいつ頃流行しますか?

  • 12月~4月に流行し、特に1月末~3月上旬が流行のピークです。

インフルエンザワクチンはどんな効果が期待できますか?

  • ワクチンの効果は主に2つあります。
    • (1) 「重症化」を予防する効果
    • (2)「発病」を予防する効果
  • ワクチンの予防効果は完全ではありません。ワクチン接種しても発病したり重症化することもあります。

解説

  • インフルエンザウィルスには「感染」→「発病」→「重症化」という段階があります。
    • 感染とはインフルエンザウィルスが体の中に入って増殖することです。ワクチンでは感染を完全に抑えることはできません。
    • 「発病」とは感染したウィルスが体内で増殖し、数日の潜伏期間を経て、発熱や喉の痛みなどのインフルエンザの症状が出現することです
    • 「重症化」とはインフルエンザを発病後、肺炎や脳炎などの思い合併症が現れ、入院が必要になったり、最悪死亡してしまうことです)
  • ワクチンの予防効果について、数値で示した報告があります
    • 高齢者(施設入居中)では、発病34-55%、死亡82%阻止しました(*1)。
    • 小児(6歳未満)では60%の発病予防効果がありました(*2)。
    • ワクチンの予防効果はワクチンを打たずに発病/重症化してしまった人のうち、ワクチンを打っていれば発病せずに済んだ割合を示しています。

ワクチンはいつ頃打てばよいですか?

  • インフルエンザワクチンは毎年接種が必要です。
  • 10~11月の接種をお勧めします。
  • 遅くとも年内(12月中)には済ませておきたいです。
  • 打ち遅れて年があけてしまっても接種は可能です。

ワクチンは何回打つのがよいですか?

  • 現在の日本で標準的な接種回数、接種量は以下の通りです。
年齢 接種回数 1回接種量
6ヶ月以上3歳未満 2回 0.25mL
3歳以上13歳未満 2回 0.5mL
13歳以上 1回 0.5mL
  • 13歳以上で慢性疾患があり免疫力が著しく低下している方の場合、医師の判断で2回接種となることがあります。
  • 1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になった場合、12歳とみなして2回目の接種を行えます。
  • インフルエンザワクチンの製品によっては1歳未満に適応のないものがあります。

インフルエンザにかかってしまいました。今からワクチンを打つことに意味がありますか?

  • あります

解説

  • インフルエンザには複数の種類があります
  • 1つの種類のインフルエンザにかかっても、別の種類のインフルエンザにかかることもあります
  • 1シーズンに複数のインフルエンザが流行することがあります。
  • ワクチン未接種でインフルエンザにかかってしまった後でも、ワクチン接種により別の種類のインフルエンザの予防が期待できます。

インフルエンザワクチンを打ったことでインフルエンザにかかることはありますか?

  • ありません

解説

  • ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンの2種類があります。
  • 不活化ワクチンとはウィルスの感染性を失わせ、免疫を作るのに必要な成分だけを取り出したものです。
  • 不活化ワクチンを接種してその病気に感染することははありえません。
  • インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。

インフルエンザワクチンにも副作用がありますか?

  • あります。(全ての人に副作用があるわけではありません。)
  • よくある副作用
    • 接種した場所(局所)の副作用:注射部位の赤み、腫れ、痛みなど。接種した方の10-20%に起こり、通常2-3日でなくなります。
    • 全身性の副作用:発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)など。接種した方の5-10%におこり通常2-3日でなくなります。インフルエンザにかかったわけではありません。
  • まれですが重い副作用がでる場合もあります。

ワクチンを受けられない人もいますか?

以下に該当する方は予防接種を受けられません(*3)。

  • 明らかな発熱を呈している者
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
  • インフルエンザ予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
  • インフルエンザの定期接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者・そのほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
  • そのほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

以下に該当する方は、予防接種にあたり注意が必要です(*4)。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
  • 過去にけいれんの既往のある者
  • 過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
  • 接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者

予防接種の予約方法は?

志木ファミリークリニックにてインフルエンザワクチンの予防接種をご希望の方は、お電話(048-487-7681)または直接来院してご予約下さい。価格は以下のページをご参照下さい。

参考文献

引用文献

  1. ※1平成11年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」
  2. ※2平成28年度 厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究(研究代表者:廣田良夫(保健医療経営大学))」
  3. 予防接種実施規則;昭和33年9月17日厚生省令第27号(最終改正:平成28年6月22日厚生労働省令第115号)
  4. 定期接種実施要領;「予防接種法第5条第1項の規定による予防接種の実施について」の一部改正について(平成29年3月31日健発0331第7号厚生労働省健康局長通知)の別紙

参考にしたサイトなど

インフルエンザQ&A|厚生労働省
インフルエンザQ&Aについて紹介しています。
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